2008年6月19日木曜日

後縦靭帯骨化症からくる肩の痛み

後縦靭帯は脊椎の椎体後縁に沿って縦走する靭帯です。
後縦靭帯骨化症は、脊椎同士の連なりを補強している靭帯のうち、後縦靭帯という部分が何らかの病気で骨化して厚みを増し、脊髄や神経根を圧迫するものです。
主に中年以降に発病し、糖尿病の人がかかりやすいという特徴があります。
治療には保存的治療と手術療法があります。
首や肩に痛みが起こる原因は、同じく脊髄への圧迫刺激なので、骨化して肥大した部分を手術によって取り除けば痛みはなくなります。
重症になると首や肩の痛みだけでなく、腕や神経障害が深刻になり、歩行困難などの麻痺状態があらわれることもあります。
靭帯の骨化は頸椎だけでなく、胸椎や腰椎にも起こります。
他に後縦靭帯以外にも、黄色靭帯にも起こります。
このように靭帯が骨化してしまう症状をまとめて脊柱靭帯骨化症といいます。