2008年5月31日土曜日

頸部椎間板ヘルニアからくる肩の痛み

脊椎間の椎間板の年齢的衰えが進むと「頸部椎間板ヘルニア」を起こすことがあります。
頸部椎間板ヘルニアは首や肩のこりや痛みを伴います。
ヘルニアとは、体内の臓器などが、本来あるべき部位から脱出した状態を指す言葉です。
椎間板の中身が飛び出してしまう椎間板ヘルニアは、首だけでなく胸部、腰部の脊椎でも起こります。
椎間板が年齢的衰え始めると、水分量が減って柔軟性が失われていきます。
椎間板の外側を覆う線維輪や神経根を圧迫刺激して、肩や首に痛みが生じます。
特にヘルニアは後方に飛び出しやすく、首を後ろに傾けたときにヘルニアが押し出されると、圧迫が強まって強い痛みとなります。
痛みや痺れは首や肩だけでなく、腕から指先にかけてもあらわれ、重症になると下半身にまで広がります。
このような自覚症状が出たら、早期に医療機関を受診してください。
治療には、牽引療法や装具療法、内服薬が用いられます。
症状が軽い場合、通院で可能ですが、進行したときは安静が必要のため入院することになります。