2008年8月1日金曜日

身体全体に広がる痛み

首を含む脊椎のまんなかにはトンネル状の穴があり、この内側を生命維持に関係する大事な神経=脊髄神経が通っています。
疾患や組織の異変によってこの脊柱管が押さえ付けされると強い痛みが発生するのです。
元々構造上脊柱管が細くなっているので狭くなり、脊髄がきつくなっている人がいます。
このような人は、小さな圧迫刺激であっても脊髄が押され、痛みを強く感じ、慢性化しやすいです。
脊髄部分では、脊髄から8対の細い神経が派生して身体全体に伸びています。
また、首から下の、胸椎や腰椎でも脊髄は同じように派生しています。
このように身体全体に広がる末梢神経は、元をたどると同じ脊髄から分かれたものです。
このため首に異変が起こり、脊髄が刺激されると、その情報は末梢神経の広がる部分すべてに伝わります。
肩や腕、指先、背中に限らず、下肢にまで神経痛があらわれることがあります。